MONTHLY COLUMNマンスリーコラム
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- 月一回更新のマンスリーコラム「ヤマトピックス」
- 2019.07
- アジア各国の廃プラスチックごみ輸入規制
大阪でG20(主要国首脳会議)が開催されました。
その主要テーマとして話し合われたのが「環境・エネルギー」の中の「環境(海洋プラスチックごみ)」。
【近年国際的に大きな注目を集めている海洋プラスチックごみ問題は、海洋の生態系に悪影響を与え得るほか、人の健康にも影響を及ぼしかねない喫緊の課題です。この問題を解決するためには、新興国を含めた世界全体での取組が必要です。「持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合」及び大阪サミットに向け、G20では、この問題に対する世界全体での取組を大きく進めるべく、プラスチックごみの海洋流出の阻止やイノベーションの促進などについて議論を行っています。】
そんな状況の中、開催前の25日にG20参加国でもあるインドネシアが「廃プラスチック輸入を禁止する方針」を明らかにしました。インドネシアのジョコ大統領は朝日新聞の単独会見で「国内のごみ処理も不十分なのに、どうして輸入できるのか」と述べました。 以下、アジア各国の廃プラスチックごみ輸入規制の現状です。
東南アジア
- [ マレーシア ] 実質的に輸入禁止
- [ タイ ] 一部輸入禁止。2021年までに全面輸入禁止の方針
- [ ベトナム ] 輸入基準を厳格化
- [ インドネシア ] 輸入禁止の方針を表明
- [ ラオス ] 輸入禁止・規制を検討中
- [ カンボジア ] 貿易管理品目で一部禁止
- [ フィリピン ] 貿易管理品目で一部禁止
南西アジア
- [ インド ] 2019年8月31日から全面輸入禁止
- [ スリランカ ] 貿易管理品目で一部禁止
- [ バングラディッシュ ] 貿易管理品目で一部禁止
- [ パキスタン ] 貿易管理品目で一部禁止
中国の廃プラスチックごみ輸入停止から1年半。「脱廃プラスチック」の潮流は世界規模での課題。わが日本国内においても、国内処理体制の拡大と整備が急がれます。
私たちも日々の生活の中で分別やリサイクルの意識を改めて考え、早急に行動に移していく必要がありますね。