MONTHLY COLUMNマンスリーコラム

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  • 月一回更新のマンスリーコラム「ヤマトピックス」
  • 2018.12
  • 漂流ごみが語る地球の未来

「未来の海は、魚よりプラスチックごみが多く浮遊している」

本当にこんなことが起こりうるのでしょうか?これは世界経済フォーラム(WEF)が主催する世界経済や環境問題をテーマに議論する年次総会、ダボス会議にて2016年1月に発表された報告書によるものです。

「世界各国が積極的なリサイクル政策を導入しない限り、2050年までに魚の量を上回る」という恐ろしい内容で、「海のプラスチック汚染」とも言われています。その加工のしやすさと利便性から、世界のプラスチックの生産量は1964年の1,500万トンから2014年には3億1,100万トンと50年で20倍以上になりました。反面、プラスチックのリサイクル率はわずか14%。 途上国を中心に、年間800万トンものプラスチックごみが海に流出している状況だそうです。

また昨年2017年12月には中国が廃プラスチックの輸入を全面的に禁止しました。これによって各国でプラスチック廃棄物が行き場を失い、独自の処分を余儀なくされています。ここ日本においても廃プラスチックの処分については大きな課題で、今後処分方法の変更や処分費用の高騰も往々について考えられます。

どうか皆様には産業廃棄物に関するご理解と、更なる処分や分別に関するご協力をお願います。

お魚のおなかからプラスチックごみが出てきた!海水浴で子供たちがプラスチックごみと一緒に泳いでいる!マイクロプラスチックが人体に影響を及ぼした!こんな未来にならないためにも、ひとりひとりが意識してこの問題に取り組んでいきたいものですね。

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