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  • 2021.04
  • 微生物の箱舟

4月に入り、いっきに春めいてきた今日この頃。
麗らかな陽気にすっかり気分も浮かれ気味になりますが、そんな気持ちにまさしく砂をかけるのが「黄砂」です。
「黄砂」は主に中国内陸部のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、黄土高原などの乾燥、半乾燥地帯の土が風にあおられて数千メートルまで舞い上がり、偏西風に乗って我が国までたどり着きます。
この砂は農作物に打撃を加えるだけでなく、日本に降る前に海洋にも舞い落ちて海洋生物の生態系にも大きな影響を与えているとみられます。

さて、この「黄砂」。
現時点では黄砂の化学的な性質について十分に解明はされていませんが、日本までの旅の途中で中国大陸で排出されるPM2.5や細菌、真菌(カビ)など、アレルギー疾患や呼吸器疾患をもたらすさまざまな汚染物質を引き連れてくるそうです。
このことから、黄砂は「微生物の箱舟」と指摘されるほど、注意が必要なものなのです。

いよいよ黄砂のピークとも言われる4月になりました。
黄砂対策はいろいろあると思いますが、コロナ対策も兼ねて、まだまだマスクの外せない日々は続きそうですね。

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