MONTHLY COLUMNマンスリーコラム
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- 月一回更新のマンスリーコラム「ヤマトピックス」
- 2023.02
- 廃プラスチックから水素を製造!
夢のプロジェクト始動。
昨年12月、とても興味深い情報が流れてきました。
なんと「廃プラスチックをガス化し、水素を製造する」というもの。
これはトヨタグループの大手商社「豊田通商」と産業用、家庭用ガス専門商社で総合エネルギー企業でもある「岩谷産業」、プラント建設の最大手「日揮ホールディングス」がタッグを組み、愛知県名古屋港付近で協業を検討する合意書を締結したことによるもので、2020年代中頃の稼働を目指します。
3社はこれまで中部圏での廃プラ回収と水素製造の可能性を把握し、「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」からの委託事業として調査を続けていました。
計画では年間8万トンの廃プラスチックから、1万1千トンの水素が製造されることになります。
事業が軌道に乗れば天然ガスから水素を製造する場合より85%の温室効果ガスを削減でき、なにより廃プラスチックから製造できるのでリサイクルの観点でも興味深い話です。
また「水素」はトヨタ自動車が進める「水素エンジン」などのモビリティ事業や発電所でのエネルギー利用促進、工場での脱炭素化にもつながります。
そもそも資源の少ない我が国日本。
こういった業態の違う企業による「知恵の集結」が、この国の未来を創っていくなんてほんとうに夢のある話ですね!